寿司屋を居抜き物件で開業する場合、配管工事は不要ですか?
居抜き物件で寿司屋を開業する場合でも、配管工事が必要となることがあります。水道やガス、エアコンなどを使える状態であるか、事前にしっかり確認しましょう。
目次
寿司屋開業に必要な配管工事①:ガス配管工事
寿司屋の開業に必要な配管工事のひとつは「ガス配管工事」です。
厨房の調理器具·厨房機器や店内の暖房設備などに都市ガスやLPガスを供給するためのパイプを敷設します。
(LPガスの場合はプロパンガスボンベの設置も必要です)
大切なのは、寿司屋に必要なガス容量を事前に確認することです。
物件によってはガス容量が足りないこともあり、簡単に容量を増やせないこともあるので注意しましょう。
厨房で使用する予定の調理器具·調理機器、店内の暖房設備などのフル稼働にどのくらいガスが必要になるか、大まかでもいいので計算しておくことをおすすめします。
ちなみに、寿司屋の場合のガスメーターの号数は6号が目安です。
仮に希望の物件のガスメーターが3号だとしても、すぐにあきらめることはありません。
メーターにつながっているガスの配管の太さが適切であれば、ガス会社で対応してくれる可能性があるので、一度相談してみてください。
開業したのにガスが使えない!という事態を避けるためにも、まずお店に必要なガス容量を算出しておきましょう。
寿司屋開業に必要な配管工事:②空調配管工事
寿司屋を開業するには、空調配管工事も必要です。
寿司屋の場合の空調配管工事には、エアコンなどの空調設備を設置して稼働させるための工事と、ニオイ対策となるダクト工事があります。
焼き肉屋やラーメン屋と異なり、調理のにおいや煙はそれほど気にならないのでは?と考えるかもしれません。
しかし厨房で調理をする飲食店を開業する場合は、ダクト工事が必要となります。
ダクトを設置しないと調理のにおいが店内に充満したり、寿司屋の外に流れてしまうなどのリスクがあるため、必ず設置しましょう。
寿司屋の空調設備(エアコン)についてはこちらでご紹介しています。
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寿司屋開業に必要な配管工事③:衛生配管工事
寿司屋を開業する場合は衛生配管工事も必要です。
衛生配管工事では、厨房やトイレなどの衛生設備に水を供給する給水管や、給湯設備からお湯を供給する給湯管などを設置します。
厨房やトイレなどからの汚水を排水して下水道につなぐ工事も衛生配管工事です。
また一般的に、寿司屋などの飲食店の厨房にはグリストラップを設置します。
グリストラップとは、油や野菜くずなどがそのまま排水管に流れ込まないようにするための装置です。
グリストラップを設置することで、排水管の詰まりや悪臭などのリスクを抑えやすくなります。
グリストラップの設置は法律によって義務化されているものではありませんが、地域の条例で義務付けられていることが多いです。
居抜き物件·スケルトン物件どちらの場合でも、事前に各自治体に問い合わせておくとよいでしょう。
寿司屋の物件選びについてはこちらをご覧ください。
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寿司屋開業に必要な配管工事④:防災設備配管工事
寿司屋の開業では防災設備配管工事が必要なケースもあります。
飲食店の防災設備·消火設備として最低限必要なのは消火器です。
消火器では対応しきれない規模の火災に対応する設備には、スプリンクラーや屋内消火栓などがあります。
スプリンクラーや屋内消火栓などを設置する場合は、防災設備に水を通す配管工事が必要です。
スプリンクラーや屋内消火栓の設置については、消防法で基準が細かく定められています。
建物の用途や延べ面積、建物の構造、階数などにより大きく異なるため、事前に確認しておくと安心です。
まとめ
この記事では、寿司屋の開業のために必要な配管工事についてご紹介しました。
まとめ
①都市ガスやLPガスを使用するための「ガス配管工事」
②エアコンやダクト設置のための「空調配管工事」
③給排水管やグリストラップの設置などをする「衛生配管工事」
④スプリンクラーや屋内消火栓などの設置のための「防災設備配管工事」
寿司屋の開業に必要な配管工事は、物件の状態やお店の規模などにより異なります。
配管工事について詳しく知りたい方は、下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。