寿司屋の開業に助成金や補助金は使えますか?
寿司屋の開業資金の一部として助成金や補助金を活用することはできますが、原則として後払いです。助成金や補助金を元手に開業することはできないので注意しましょう。
目次
【寿司屋の開業】助成金・補助金とは?
寿司屋の開業で助成金や補助金を活用する前に、まず助成金と補助金について知っておきましょう。
どちらも融資と異なり返済義務はありませんが、募集期間や支給金額などに違いがあります。
助成金とは?
国や地方自治体から支給されるお金で、厚生労働省が管轄しています。
基本的に、要件を満たすことで受給できるお金で、募集期間は半年や通年など、長めに設定されているのが一般的です。
補助金とは?
国や地方自治体から支給されるお金で、経済産業省が管轄しています。
受給するには要件を満たしており、かつ審査に通らなければいけません。
募集期間は1ヵ月程度と短いものが多いのですが、助成金に比べると交付金額が高めになっています。
寿司屋の開業に助成金・補助金を使うときの注意点
寿司屋の開業に助成金や補助金を使うことは可能です。
ただし、どちらも原則として後払いのため、助成金や補助金を元手に開業することはできません。
申請してから約1年後に受給できるケースが多く、開業資金の一部として後から補填することになります。
また、助成金や補助金に返済義務はありませんが、課税対象であることを覚えておきましょう。
寿司屋の開業で申請できる助成金・補助金
寿司屋の開業で申請できる助成金・補助金には次のようなものがあります。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、販路拡大や生産性向上の取り組みに対してサポートしてくれる補助金制度です。
従業員5名以下の飲食店などのサービス業が対象の補助金制度で、上限は50万円となっています。
チラシ作成やウェブサイト作成、メニュー作成や看板製作費用などの経費が補助対象です。
創業補助金(地域創造的起業補助金)
創業補助金は、新たに創業する個人事業主や中小企業の事業主を対象とする、経済の活性化を目的とした補助金制度です。
認定の市区町村内で創業するなどの要件を満たし、審査に通ることができれば、最大で200万円の補助を受けられます。
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、いわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを目的とする助成金制度です。
アルバイトの従業員を正社員にする、昇給させるなど、7つのコースがあります。
支給対象や支給額はコースにより異なるため、調べてみるとよいでしょう。
働き方改革推進助成金
働き方改革推進助成金は、働き方改革を推進するために、労働時間の見直しや有給休暇の取得促進などの取り組みを行った費用に対する助成金です。
設定目標により上限額が異なります。
IT導入補助金
IT導入補助金は、生産性向上のためにITツールを導入する経費を補助する制度です。
給与計算ソフトやウェブ予約システムなどの導入が対象で、導入するITツールにより上限額が異なります。
受動喫煙防止対策補助金
受動喫煙防止対策補助金は、喫煙室の設置などにかかる費用を補助する制度です。
上限額は100万円で、工事費や設備費など対象範囲が細かく定められています。
飲食店の開業の際に使える補助金・助成金については以下の記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
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まとめ
この記事では、寿司屋の開業に使える助成金・補助金についてご紹介しました。
まとめ
・助成金は基本的に要件を満たせば受給可能、補助金は審査に通る必要がある
・助成金・補助金は原則後払いであり、それを元手に開業することはできない
・助成金・補助金は返済義務はないが課税対象である
・小規模事業者持続化補助金やキャリアアップ助成金、受動喫煙防止対策補助金などがある
寿司屋の開業を検討中で、助成金や補助金についてもっと詳しく知りたい方は、下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。