

美容院の開業資金はどのくらい用意するべきですか?

美容院の開業資金には1,000万円程度必要といわれています。また、融資を受けるための自己資金額は200万円~300万円が一般的です。
目次
美容院の開業に必要な資金の目安
日本政策金融公庫の「創業の手引き+」によると、美容業の開業資金の目安は約1,000万円です。
ただし、美容院の規模や立地、使用する設備などにより金額は異なります。
1人で10坪程度の美容院を開業する場合は、700万円~800万円前後の資金でも問題ないかもしれません。
しかし従業員を雇って30坪程度の美容院を運営するとなると、1,400万円~1,800万円前後は必要となるでしょう。
開業資金1,000万円という金額は、おおなかな目安として考えてください。
美容院の開業資金:物件取得費用
美容院の開業資金の内訳は以下の通りです。
物件取得費用 | 開業資金の11%~ |
---|---|
工事費用 | 開業資金の50%~ |
美容器具・設備、消耗品・備品等の購入費用 | 開業資金の20%~ |
広告宣伝費 | 売り上げの3%~7% |
運転資金 | 開業資金の16%~ |
まず物件取得費用から見ていきましょう。
美容院を開業するには店舗物件を借りるのが一般的で、物件の取得費用には主に以下のものが含まれます。
前家賃 | 家賃1ヶ月分 |
---|---|
保証金(敷金) | 家賃10ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分 |
例えば家賃20万円の物件の場合、物件取得費用の目安は次の通りです。
20万円+20万円×10+20万円+20万円=260万円
このほかに、管理費や保証会社手数料がかかるケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
美容院の開業資金:工事費用
美容院の開業には、店舗物件の工事費用も必要です。
工事費用は開業資金の中でも最も高額で、坪当たりの費用は40万円~50万円程度かかり、開業資金の約半分を占めます。
工事内容は次の通りです。
<内装工事>天井、床、壁など
<設備工事>給排水、電気、ガス、空調など
<外装工事>壁、扉、看板など
設備のグレードや内装のこだわり、また居抜き物件かスケルトン物件かにより工事費用が異なることを覚えておきましょう。
美容院の開業資金:美容器具・設備、消耗品・備品等の購入費用
美容院を開業するには、施術に必要な美容器具や設備を用意しなければいけません。
美容器具や設備、備品などの費用の目安は以下の通りです。
<美容器具・設備・・・200万円~300万円>
スタイリングチェア、シャンプー台、鏡、ドライヤー
ワゴン、洗濯機、電話、レジ、待合用のイスなど
<消耗品・備品・・・100万円~200万円>
シャンプー、トリートメント・カラー剤、パーマ用品、タオル、コーム、ブラシ、クロス、ケープなど
また、美容器具についてはリースを利用する方法もあるので、選択肢のひとつに加えておくとよいでしょう。
美容院の開業資金:広告宣伝費
美容院を開業するには、集客のための広告宣伝費も必要です。
ホームページやチラシ制作費用、ネット広告掲載費用のほか、ロゴのデザイン制作費用、ショップカードやポイントカードの制作費用などがかかります。
広告宣伝費は売り上げの3%~7%を目安にするとよいでしょう。
美容院の開業資金:運転資金
美容院開業後の数ヶ月間は収入が不安定になる可能性があるため、必ず運転資金を用意しておきます。
美容院の運営で毎月必要になるのは、家賃や光熱費、人件費、広告宣伝費、消耗品の購入費などです。
運転資金として、最低でもこれらの必要経費を3ヵ月分は準備しておきましょう。
他業種ですが、開業に必要な運転資金については以下の記事でもご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
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まとめ
この記事では美容院の開業資金についてご紹介しました。
まとめ
・美容院の開業資金の目安は1,000万円~
・開業資金の内訳は「物件取得費用」「工事費用」「美容器具・設備、消耗品・備品等の購入費用」「広告宣伝費」「運転資金」
美容院の開業資金について詳しく知りたい人は、下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。