バーの開業をするのに助成金を使うことはできますか？
バーの開業資金に助成金をあてることは可能です。ただし助成金は後払いなので、助成金を元手に開業することはできません。
助成金を元手にバーの開業はできる？
バーの開業資金に助成金や補助金を利用することは可能ですが、助成金や補助金を元手にして開業することはできません。
助成金や補助金というのは、国や公的機関に申請することで得られるお金をいいます。
注意したいのは、申請してすぐにお金を受け取ることはできないという点です。
受け取ることができるのは、申請（応募）からおよそ1年後、つまり後払いになっています。
開業するために使ったお金の一部として補填することはできますが、助成金を元手に開業することはできないので注意しましょう。
そもそも助成金ってなに？
助成金とは、国や公的機関に申請し、原則として要件を満たしていれば受け取ることができるお金をいいます。
助成金は融資と異なり、返済義務がありません。
主に厚生労働省が実施していて、代表的なものに「キャリアアップ助成金」や「雇用調整助成金」などがあります。
社会に貢献する事業者のサポートのために支払われるお金で、原則としてすでに支払った費用に対する補填であり、後払いであるのが大きな特徴です。
補助金と異なり、応募を随時受け付けているため、開業を予定している地域の行政ホームページをこまめにチェックしておくとよいでしょう。
助成金と補助金の違い
助成金と補助金は、どちらも国や公的機関から受けられる後払いのお金です。しかし、厳密には以下のように違いがあります。
＜受給の難易度＞
助成金は原則として、要件を満たしていれば受け取ることができます。
補助金の場合も要件を満たしている必要がありますが、審査に通らないと受け取ることができません。
また、補助金の場合は予算が限られているため、応募しても受給できないケースがあります。
＜公募期間＞
助成金は申請期間が長めに設定されているか、随時受け付けているものが多いです。
一方補助金の場合は、申請期間が数週間～数ヶ月程度と短めになっています。
また予算の関係で、昨年まではあった補助金制度がなくなっている、ということも少なくありません。
＜提供機関＞
補助金の主な提供機関は経済産業省で、助成金の主な提供機関は厚生労働省です。
＜目的＞
補助金の目的は、雇用の安定や新規事業の創業促進です。
助成金は、企業の労働環境の改善や人材育成を支援することを目的としています。
＜給付方法＞
補助金の場合は、何か特定のモノを購入する費用の補助となります。
助成金は基本的にお金で支給されます。
＜支給額＞
制度により金額は異なりますが、補助金に比べると助成金の支給額は低めになっています。
バーの開業で受けられる助成金
バーの開業に使える助成金には次のようなものがあります。
キャリアアップ助成金
有期契約労働者、短期間労働者、派遣労働者など「非正規雇用労働者」の企業内でのキャリアアップなどを促進するための助成金です。
コースは7種類にわかれており、補助を受けられる金額はそれぞれ異なります。
東京都の創業助成事業
都内で創業を予定している、または創業して5年未満の人が対象です。
助成限度額は300万円で、広告料や貸借料、従業員人件費など、創業初期に必要な経費の補助を受けることができます。
まとめ
この記事では、バーの開業に助成金は使えるのかどうかについてご紹介しました。
ポイント
·助成金や補助金は後払いなので、助成金を元手にして開業することはできない
·助成金は原則として要件を満たしていれば受け取ることができる
·助成金は返済義務のないお金である
·バーの開業には「キャリアアップ助成金」などが利用できる