中古の一戸建てをリノベーション【メリット・デメリット】

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中古の戸建て住宅を購入してリノベーションする場合、どんなメリットがありますか?

 

中古の戸建て住宅をリノベーションする場合は、物件の購入費用を抑えやすい、理想の家にできるなどのメリットがあります。

 

 

中古戸建てをリノベーションするメリット

 

中古戸建てのリノベーションには次のようなメリットがあります。

 

購入費用を抑えて理想の住まいにできる

中古の戸建て物件は新築物件に比べて価格が安い傾向にあり、リノベーションに多くの予算をまわすことができます

 

国土交通省の「令和元年度住宅市場動向調査」によると、三大都市圏の平均価格は次の通りです。

 

土地を購入した新築注文住宅

4,615万円

分譲戸建て住宅

3,851万円

中古戸建て住宅

2,585万円

 

これを見ると中古の戸建て住宅の価格は新築や分譲住宅に比べ、およそ1,200万円~2,000万円安いことがわかります。

 

中古戸建てを購入して1,000万円~2,000万円かけてリノベーションすることで、より満足度の高い住まいにできるといえるでしょう。

 

また住宅の価格は築年数が古いほど低くなるのが一般的です。

 

木造住宅の法定耐用年数は22年で、築20年以上の物件の中には土地代のみで購入できるケースもあります。

 

ただし築年数が古い建物は耐震性や耐久性について詳しく調べておくとよいでしょう。

 

物件の選択肢が多い

中古の戸建て物件は幅広い選択肢の中から選ぶことができます。

 

駅に近く生活利便施設が整っているなど、人気のエリアで希望の新築物件や土地を探すのは簡単なことではありません。

 

しかし中古戸建てであれば流通している物件数が比較的多いため、間取りや面積、日当たりなどさまざまな条件を満たす物件から選びやすくなります

 

またリノベーション前提の場合は間取りにこだわる必要もないため、より多くの物件から選べるといえるでしょう。

 

リノベーションのメリットについてはこちらで詳しくご紹介しています。

 

 

中古戸建てをリノベーションするデメリット

 

中古戸建てのリノベーションにはデメリットもあります。

 

基礎や土台の状態がわからない

建物の築年数が古いほど、基礎や土台などが劣化している可能性が高いです

 

基礎部分や壁の内部などは表面からは確認できないため、リノベーション工事を始めてから劣化に気づくケースも少なくありません。

 

また1981年6月以前に建てられた建物は旧耐震基準なので、耐震補強工事などが必要となる可能性が高いです。

 

基礎部分の補修工事や耐震補強工事にかかる費用が高額すぎる場合は、リノベーションではなく建て替えも視野に入れて検討するとよいでしょう。

 

住むまでに時間がかかる

新築物件は購入してすぐに住むことができますが、中古物件をリノベーションする場合は引き渡しまでに時間がかかります

 

設計から引き渡しまでに約3ヵ月~半年程度かかるため、購入してすぐに住みたい方には不向きといえるでしょう。

 

リノベーションのデメリットについてはこちらで詳しくご紹介しています。

 

 

中古戸建ての物件選びのポイント

 

リノベーション前提で中古戸建てを購入する場合に確認したいポイントは次の通りです。

 

築年数

住宅は築年数により必要な工事が異なることが多いです。

 

たとえば1981年6月以前に建てられた建物は耐震補強工事が必要となりやすく、その分の費用がかかります

 

2000年6月には木造住宅の耐震性に関わる建築基準法の改正が行われており、2000年以降に確認申請された建物であれば基本的に耐震補強工事は必要ありません

 

1981年6月~2000年6月の間に木造在来工法で建てられた建物は耐震性にやや不安があるといえるため、住宅診断を行うことをおすすめします。

 

また築年数が古い建物は断熱材を使用していないケースもあるので、必要に応じて断熱対策を行うとよいでしょう

 

建物構造

中古戸建てのリノベーションで間取りを自由に変えたい場合は、建物の構造を確認することが大切です

 

戸建ての建物構造は木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造の3種類があり、構造により撤去できない壁や柱などがあるため注意しましょう

 

在来工法の木造の建物やラーメン構造の鉄筋コンクリート造の建物は比較的リノベーションの自由度が高いので、物件選びの基準にしてみてください。

 

リノベーション向きの物件選びのポイントについてはこちらでご紹介しています。

 

リノベーション向きの中古物件とは?物件選びの4つのポイント

        目次1 建物の構造を確認2 築年数・耐震性を確認3 マンションの場合は管理規約・管理状態を確認4 リフォーム・リノベーション前か後かを確認5 まとめ 建物の構造を確 […]

続きを見る

 

中古戸建てのリノベーション費用相場

 

中古戸建てのスケルトンリノベーションの坪単価は約40万円~100万円です。

 

部分的なリノベーションでは300万円~500万円、フルリノベーションで1,000万円以上を目安にするとよいでしょう。

 

ただし施工面積や築年数、建材や設備のグレードなどにより金額は異なります。

 

大まかな費用を知るためにも、一度見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。

 

全面改装リノベーションの費用相場についてはこちらでご紹介しています。

 

 

まとめ

この記事では、中古戸建て住宅のリノベーションについてご紹介しました。

 

まとめ

・メリット:購入費用を抑えやすい、物件の選択肢が豊富であるなど

・デメリット:基礎や土台の状態を把握しにくいなど

・物件選びのポイントは築年数と建物構造

・スケルトンリノベーションの費用相場は約1,000万円~

 

中古戸建てをリノベーションすると、新築を購入するのと同じような金額で理想の住まいを手に入れることも可能です。

 

ただし購入を決める前に、物件の劣化状態や耐震性などを詳しく調べておくとよいでしょう。

 

中古戸建て住宅のリノベーションを検討中の方は下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

 

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