中古物件を購入してリノベーションする予定です。物件選びのポイントにはどんなことがありますか?
リノベーション向きの中古物件選びのポイントは、建物の構造や築年数、管理状態などを確認することが挙げられます。
目次
建物の構造を確認
リノベーション目的で中古物件を購入するときは、建物の構造を確認することが大切です。
一戸建て住宅の構造は大きく「木造」「鉄筋コンクリート造」「鉄骨造」の3種類に分けられます。
リノベーションの自由度が高いのは在来工法で建てられた木造の建物と、ラーメン構造の鉄筋コンクリート造の建物です。
ツーバイフォー工法で建てられた木造の建物や壁式構造の鉄筋コンクリート造の建物は、壁の撤去や窓の新設ができない可能性があるため、大規模なリノベーションには向いていません。
一方鉄筋コンクリート造のマンションも同様で、壁を撤去して間取りを変更するリノベーションをする場合は、壁式構造ではなくラーメン構造の建物を選ぶとよいでしょう。
間取り変更リフォームについてはこちらでご紹介しています。
築年数・耐震性を確認
中古物件を選ぶときは築年数を確認することも大切です。
1981年6月1日以降に建築確認が行われた物件は「新耐震基準」で建てられた建物となります。
それ以前に建てられた建物は旧耐震基準であり、大地震など自然災害による倒壊のリスクが高いため、耐震改修工事が必要です。
ただし物件によって耐震改修工事や耐震補強工事を行っているケースもあります。
物件購入前にホームインスペクション(住宅診断)をするなど、耐震性や劣化状態について把握しておくとよいでしょう。
また耐震診断や耐震改修工事をする場合は補助金制度を活用できることがあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
マンションの場合は管理規約・管理状態を確認
マンションの場合は必ず「管理規約」と「管理状態」を確認しましょう。
マンションにより異なりますが、管理規約では共用部分の使い方やリフォーム・リノベーションのルールなどが細かく定められているのが一般的です。
床材の変更や水回り設備の移動などが管理規約で禁止されていることもあるので、理想のリノベーションができるかどうか事前に詳しく確認しておきましょう。
また共用部分の清掃や建物の修繕を行っているかなど、管理状態や長期修繕計画についても確認することが大切です。
適切に維持管理されているマンションならリノベーション後も安心して生活できるといえます。
内見のときに共用廊下やエントランスが汚れていないか、建物にひび割れや塗装の剥がれはないかなどもチェックしておくとよいでしょう。
マンションをリフォームするときの注意点についてはこちらでご紹介しています。
リフォーム・リノベーション前か後かを確認
中古物件の中にはすでにリフォームやリノベーションされているものもあります。
そういった物件はもとの物件価格に工事費用が上乗せされているケースが多く、相場よりも価格が高めであるのが一般的です。
スケルトンリノベーションをする場合はリフォーム前の状態でも問題ないため、リフォームしていない低価格の物件を探すとよいでしょう。
ただしリフォーム・リノベーション済みの物件でも、水回り設備などをそのまま活用すればコストを抑えることができます。
リノベーションの内容と予算を考慮して最適な物件を探してみてください。
まとめ
この記事では、リノベーション向き中古物件の選び方のポイントについてご紹介しました。
まとめ
・リノベーションの自由度が高いのは在来工法で建てられた木造、またはラーメン構造の鉄筋コンクリート造の建物
・新耐震基準の建物かどうか築年数を確認
・マンションの場合は管理規約や建物の管理状態を確認
・リフォーム・リノベーションした物件かどうか確認
理想のリノベーションをして安心・快適な生活をするためにも、さまざまな条件を満たした物件を選ぶことが大切です。
リノベーション向きの物件選びのポイントについてさらに詳しく知りたい方は、下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。