団地リノベーションのメリット・デメリット!費用はどのくらい?

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団地をリノベーションするとどんなメリットがありますか?

 

団地リノベーションのメリットには、物件価格が安いことや耐震性・防音性に優れていることなどが挙げられます。ただし間取り変更が難しいことがあるなどデメリットもあるので覚えておきましょう。

 

 

団地リノベーションのメリット

 

団地をリノベーションするメリットは主に次の2つです。

 

物件価格が安い

築年数により異なりますが、団地は比較的安く購入することができます。

 

国土交通省の資料によると団地の多くは昭和30年代~50年代に建設されたもので、築40年以上のものがほとんどです。

 

また東京カンテイの資料によると、物件価格が最も高いのは新築時~築5年で、築26~30年が底値となっているため、ほとんどの団地を安価で購入できるといえます。

 

物件を安く購入できれば、リノベーションにかかるトータルの費用を抑えることも可能です

 

リノベーション費用に多く予算を回す、こだわりの家具をそろえるなど、選択肢が広がるのもメリットといえるでしょう。

 

耐震性・防音性に優れている

団地は耐震性や防音性に優れているのもメリットのひとつです。

 

前述したように団地は築年数40年以上の建物が多いため、旧耐震基準で建てられている可能性があります。

 

しかし団地の多くは壁式構造になっており、UR都市機構のデータのよると阪神淡路大震災や東日本大震災でも大きな被害は出ていません

 

壁式構造は耐力壁で建物を支えているため、大きな地震にも耐えられると考えられているのです。

 

また壁式構造は壁に厚みがあるのが一般的で、そのぶん防音性に優れている傾向にあります。

 

団地リノベーションのデメリット

 

団地リノベーションには次のようなデメリットもあります。

 

理想の間取りにできないことがある

団地の多くは壁式構造のため耐震性に優れていますが、耐力壁は撤去することができないため、壁を壊して間取り変更するようなリノベーションには不向きです

 

また築年数によっては下の階の天井裏に配管スペースがあり、キッチンやトイレなど水回りの位置変更ができない可能性があります

 

団地のリノベーションでは制約が多いことを覚えておくとよいでしょう。

 

天井が低い建物が多い

高度成長期に作られた団地は当時の日本人の身長に合わせて設計されているため、天井が低いケースが多いです

 

「二重天井」であれば天井を高くするリノベーションも可能ですが、上階の床コンクリートに直接クロスを貼ったり塗装したりしている「直天井」の場合は高くすることができません。

 

天井の高さにこだわりのある方は事前によく確認しておきましょう。

 

団地リノベーションの費用相場

 

団地リノベーションの費用相場はマンションのリノベーションと同じように、床面積や工事内容、建材のグレードなどにより異なります。

 

以下に大まかな団地リノベーションの費用相場をまとめました。

 

床面積

表層リノベーション

スケルトンリノベーション

2LDK4650㎡)

350万円~450万円

700万円~920万円

3LDK6070㎡)

380万円~460万円

704万円~1,500万円

 

リノベーション費用を抑えるには、「設備や建材のグレードを下げる」「団地リノベーション実績の豊富な施工会社に依頼する」などの方法があります。

 

物件の状態や予算などを考慮してプランニングしてみてください。

 

2LDKのマンションリフォーム費用についてはこちらでご紹介しています。

 

 

3LDKのマンションリフォーム費用はこちらをご覧ください。

 

 

団地リノベーションの注意点

 

団地リノベーションでは次の点に注意が必要です。

 

共用部分

マンションと同様に団地の共用部分はリノベーションできません

 

バルコニーや玄関ドアは勝手にリノベーションできないので注意しましょう。

 

また管理規約により工事内容が制限されていることもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

 

電気・ガスの容量

物件により電気やガスの容量が少ないケースもあります

 

リノベションでIHヒーターや追い焚き機能などの導入を検討している方は、事前に容量を確認しておきましょう

 

浴室

団地の浴室はユニットバスではなく在来浴室であるケースがほとんどです。

 

ユニットバスの規格サイズとは異なる寸法で作られていることが多く、理想のユニットバスを設置するのは難しいといえるでしょう

 

また団地の浴室はバランス釜といって浴槽と給湯器が別に設置されているのが一般的です。

 

ユニットバスを設置するとなると管理組合の許可を得てガス給湯機に取り替える必要があり、その分費用が高くなります。

 

団地の場合はタイルや浴槽の交換などの在来浴室リフォームか、オーダーメイドのユニットバスを設置する方法になることを覚えておくとよいでしょう。

 

断熱材

団地のほとんどは築年数が古く、断熱材が入っていない建物が多いです

 

外気の影響を受けやすいため、室温調節のための電気代がかさみやすいといえるでしょう。

 

また結露が発生しやすく、カビや建材の腐食の原因になります。断熱工事をする、こまめに換気をするなどの対策をするとよいでしょう。

 

浴室リフォームの費用相場はこちらを参考にしてみてください。

 

 

また断熱リフォームについてはこちらでご紹介しています。

 

 

まとめ

この記事では、団地リノベーションについてご紹介しました。

 

まとめ

・メリット:物件購入費用を抑えやすい、建物の耐震性や防音性が優れていることが多いなど

・デメリット:天井が低い、壁式構造の場合は間取りの自由度が低いなど

・2LDKや3LDKのスケルトンリノベーション費用相場は700万円~1,500万円

・電気・ガスの容量や浴室のリフォーム方法などを確認し、断熱対策を行うとよい

 

団地は立地条件がよいケースが多く、リノベーションして理想の環境で生活することも可能です。

 

ただしエレベーターがない物件が多いので、階数選びは慎重に行うとよいでしょう。

 

団地のリノベーションに興味がある方は下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

 

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